長く続いたサイタマの武術体験もおわり、ようやく怪人協会編の本題に入ろうかという村田版ワンパンマン。
今回は、頭痛が痛いっぽい名前のあのキャラクターが久々の登場を果たしました。
そんな村田版ワンパンマン119話から気になった部分について掘り下げてみたいと思います。
音速のソニック、久々の出番
扉絵はなんと関節のパニックこと音速のソニックでした。
原作版の怪人協会編ではほとんど出番の無かったソニックが久々の登場です。
手書きのサイタマのイラストに苦無をぶち込むという古典的な修行(というかほとんど憂さ晴らし?)しているソニックさん。
そんなソニックですが、いきなり謎の人物に襲撃されてるじゃありませんか。
2対1とはいえ、ジェノスですら触れることもかなわないソニックが被弾しまくりで防戦一方になる展開。
これって結構珍しい描写ですよね。
かつて深海王戦でも被弾らしい被弾はしていませんでしたし。
音速のソニックと同じく、頭痛が痛い系ネーミングの「疾風のウィンド」「業火のフレイム」という二人組。
ソニックのことを「後輩」「終わりの44期」と呼び、自分たちを「黄金の37期」という括りで呼んでいます。
ソニックもそれを聞いて「里の出身者」であると判断しました。
ストレートに解釈すれば、ふたりはソニックと同じ忍者の里の先輩、ということなんでしょう。
「黄金の」は数多くの優秀な忍者を輩出しあ世代と考えるのが妥当だとおもいますが、「終わりの」は文字通り(忍者を輩出した)最後の世代なのか、出来が悪いという意味での終わりなのか解釈が分かれるところです。
唯一の生き残りという言葉から素直に解釈すれば前者だとは思うんですけどね。
その二人の目的は、ソニックを怪人協会へ勧誘することでした。
この前のゴウケツと同じパターンですね。
そしてS級ヒーロー閃光のフラッシュを討つことだといいます。
以前からソニックとの関係が指摘されていたフラッシュも同じ里の出身者っぽい流れですね。
当然ソニックはその勧誘を断りますが、それを受けて二人は怪人に変身、その力を見せつけます。
そして冷や汗ダラダラのソニックに怪人細胞を残し、去っていきました。
この二人が怪人になった経緯は、ゴウケツと同様に怪人協会に所属するいずれかの怪人にやられて、怪人細胞を与えられたという流れだと思うんですが、それには最低でもこの二人と渡り合えるだけのスピード、もしくはそれを補うだけの能力が必要です。
怪人化後も二人が怪人協会を離反せずにいる事を考えると、怪人化後の二人が力を合わせても勝てない相手がいる、もしくは理由があると考えられますが、その辺も気になるところですね。
ソニックは怪人細胞の誘惑を前に、ヒトを捨ててでもサイタマに勝つという道を選びます。
ソニックとは思えないぐらいのシリアスな展開。
だったのですが……。
アーマードゴリラ再び
A級ヒーローであるヘビィコングを一方的に打ちのめした怪人協会のマーシャルゴリラ。
そのマーシャルゴリラを泳がせ、敵組織の情報を引き出そうとする男がいました。
S級ヒーローのゾンビマンです。
ゾンビマンの設定が原作と同じであるならば、ゾンビマンの読みは大ハズレということになりますが……。
撤退した他の怪人とは異なり、依然としてヒーローを狩ることに躍起になるマーシャルゴリラは、ひとりの体格の良い男を見つけました。
振り返るとゴリラでした。
ゴリラとゴリラのご対面です。
このゴリラ、ただのゴリラではなく、かつてジェノスと接戦の末に敗れた「進化の家」のサイボーグで現・たこ焼き屋のアーマードゴリラでした。
人間社会に適応してしまったアーマードゴリラに憤慨したマーシャルゴリラは必殺のゴリラ流ナイフ術バナナスラッシュを繰り出しますが
あっさり返り討ち。
アーマードゴリラ強いな、さすが進化の家ナンバー3。
のほほんとしててかわいいし良いゴリラ。
と、進化の家が今回の件に絡んできたところで、やはりゾンビマンの読みは外れてしまいそうですね。
シルバーファングのガロウへの思い
他のヒーローにやられるぐらいなら自分の手で、と決意を新たにするバング先生でしたが……。
すでにガロウは酷い目にあってるというこのシーンすごい好き。
ソニックと怪人細胞
丁寧にステーキし仕上げて食べる斜め上の展開。
まあ、冷静に考えれば生でかじりついて食べるって思考のほうが異常だよね。
ソニックは火を通したことに対して、それなりに疑問に思ったものの、このままでも怪人化できると思っていそう。
ソニックはキャラ的に思い込みだけでも強くなりそうな気がするから、今後の展開に期待!
音速のソニック(自称怪人)になるのかな。