前回の詳しい感想はコチラ。
以下、簡単におさらい。
ヘイルマンの氷の体と太陽光を利用したマリポーサは再度モクテスマ・ディフェンスを発動!
最後の最後で逆転を許してしまったヘイルマン、尋常でない悔しがり方をみせます。いいキャラしてる。
炎を取り戻したマリポーサはまさに水を得た魚、偽マッスル・リベンジャーに新たな動きを加えた新技アステカセメタリ―が炸裂!
この渾身の一撃で勝負は決し、キン肉マンマリポーサの勝利。
運命の王子側の一勝となりました。
順当な結果でしたが、用いる技の相性の関係も大きく結構な苦戦だったようにも見えます。
続く試合が気になるところです。
というところまでが前回のお話。
今回も個人的に気になったところをピックアップするという形で、思うところを徒然と書いていこうと思います。
サグラダ・ファミリアでは
ビジョン越しでレフェリングを行っているサグラダ・ファミリアのハラボテ達。
マリポーサの勝利に余裕のコメントを漏らすノックでしたが、ウルフマンの反応は違います。
かつて王位争奪戦でロビンマスクと対戦し大苦戦させたマリポーサ、そんなマリポーサをここまで苦戦させる六鎗客は相当に手ごわい相手。
ゆで先生的に読者にこう思ってほしいという代弁にも聞こえます。
ただその強敵を実際に倒しているウルフにそれを言わせると、すこし自慢にも聞こえてしまうのがチョッとアレ。
誇っていい偉業なのは間違いないんですけどね。
そんな強敵相手に満身創痍の体でもう一戦やる気だったウルフマン、マジ捨て身。
ヘイルマンの最期
激闘を敗北という形で終えたヘイルマンが願うのはアリステラの元への帰還。
しかしマリポーサの言うように、この戦いによって受けた傷は致命傷。
起こそうにも音を立てて崩れ去っていく肉体。
瞳に浮かぶのは溶けた氷か、悔し涙か。
「…チ チキショウ オレもそっちかよ ルナイト…」
果たせなかった使命とオメガの民の未来、そんな無念を抱えたまま、ヘイルマンは先に逝った仲間の名を口にし事切れました。
ヘイルマンの最期を見送ったマリポーサは、六鎗客の行いに一定の理解を示しながらも「この世に明日が来るため」という言葉で彼らの思いを切り捨てます。
未だその真意は不明ですが、六鎗客の背後で暗躍するサタンの思惑の危険性が分かるセリフですね。
パイレートマンの反応
ヘイルマンの最期について、直接的な思いこそ口にしませんでしたが、
「調子に乗りやすく軽口の多さに辟易することもあったが…決して悪いヤツではなかった」
という彼のことを良く理解していなければ言えないような台詞、それとともに奮起する姿からは深い繋がりがあったことを感じさせます。

軽口のシーン
フェニックスVSオメガマン・アリステラ
ヘイルマンの敗北を受けてアリステラはポーカーフェイスながら「使命という途の上で殉じた」という賛辞ともとれるツンデレぶりをみせます。
あわせてフェニックスら運命の王子を「神を騙る邪どものガキの使い」呼ばわり。
明確な使命をもって動いているからこそ、邪悪五神などという胡散臭い連中の言いなりになっているように見える彼らが許せないんでしょう。
ガキの使い呼ばわりされたフェニックスはというと……
「いけないなァ神のことを悪く言っては」という例の名言が飛び出します。
ファンサービスキタ――(゚∀゚)――!!
無理矢理ここでぶっこんできた。
アリステラの言うようにしらじらしいわ。
ちょっと前に知性の神を貴様呼ばわりしてた男がそれを言うか。
お互い譲るわけには行けない思惑を秘めたまま激しい攻防が続きます。
一方、かつて神にそそのかされたと神のことを悪く言っていた同朋は……
ビッグボディVSギヤマスター
いきなりボッコボコにされてる――っ!?
ガゼルマンばりのチャランボの連打がビッグボディの顔面に炸裂しています!
ギヤマスターもなんだかんだ言ってヘイルマンとはいい感じの仲。
弔い合戦とばかりに攻勢に出ている様子。
早速、ジェノサイド・ギヤにぶち込もうとしますが……
「ビッグボディさまの強力をナメるな―――っ!」
っとジェノサイド・ギヤを真正面から受け止め、勢いが収まったところにドロップキックで弾き飛ばすビッグボディさま。
さすがの強力を見せつけます。
しかし、自分で「ビッグボディさま」とか言っちゃうとか俺様キャラだったのかよビッグボディさまは。
そんなビッグボディさまにギヤマスターは「とっとと観念しろ」と無茶な言い草。
そして禁断の一言を……
「このニセモノめ――っ!」
うわーっ!やめてあげてーっ!
ビッグボディは何のことを言われているのか分からないとばかりに
「ニセモノ?」
「おい…誰がニセモノだと?」
と要領悪く疑問を投げかけますが、ギヤマスター(と読者)は間髪入れず……
「お前に決まってるだろ!」
ビシッと指でさし、アホづらで聞き返す目の前の男にキレッキレの突っ込み。
ヤバい……今回見どころが多すぎる。感想が書き終わらない……。
ギヤマスターは王位争奪戦の顛末は良く知っていると言います。
ああ、このビッグボディさまの失態は地球の民のみならずオメガの民の間でも語り草なのか。
それにしても「何もできないまま無残にやられた最弱候補」ってスゲー台詞!
いくらなんでもバカにしすぎだろ。
ギヤマスターはそんな風にビッグボディさまを散々コケにし、ふたたびジェノサイド・ギヤに捕らえようと突進します。
妙にレスポンスの遅いビッグボディさま。
少し間をおいて……
「なぁ…誰がニセモノだ?」「キン肉星の王子としてはニセモノかもしれない」
そう言いながら……
のそり……のそり……と何コマもかけて上体を起こし

モリモリモリ
「この強力だけはホンモノだぁ―――っ!」
と、このポーズを披露。
ギヤマスターは最弱候補呼ばわりこそしたけど、別にビッグボディさまの強力まではニセモノと断じたわけではないんだけど。
ただ実力的に王の器ではないって話で。
微妙に的を外している感のある台詞がビッグボディさまらしいよ。
そしてそんなビッグボディさまのとった行動はヒップアタック。
散々上半身の筋肉をモリモリと見せつけておいてこれである。
ポージングマジで何の関係もない!強力もあんまり関係ない!
そして丸太のような両腕でギヤマスターの巨体を豪快にリフトアップ!
ここからビッグボディ様の真価が問われるといういいところで今週はおしまい。
オレの強力殺法はこれからだ―――っ!!って台詞が打ち切りマンガのラスト「俺たちの戦いはこれからだ!ゆでたまご先生の次回作にご期待ください!」みたいに見えてくるから困る。
不吉すぎる。
ビッグボディさま俺たちの不安を払拭してくださいお願いします。
まとめ
前半のヘイルマンの最期というシリアスな空気から一転。
本編でビッグボディさまイジりをするというある意味究極の自虐ネタで笑いを取ってくる落差が凄い。
どっちにも振り切れててある意味バランスが取れてすらいる。
個人的に最近の話では一番面白かった。
ビッグボディさまのセリフの多くに疑問符をつけるところは旧シリーズに引き続いてワザとやってるんだろうけど、なんとも間抜け感がでていて凄く好き。
ビッグボディだからギヤマスターの巨体を持ち上げられたみたいな実況が入ってるけど、体重何トンあるんだろ?もし10トン未満ならスペシャルマンでも可能なんだよね。