前回のおさらい。
前々回のラスト、ベンキマンは放水という奇策でギヤマスターのギヤの油を洗い流したことでギヤを封じ、反撃に転じます。
怒涛のラッシュの最中、あのエフェクトを纏い、「火事場のクソ力」と思しき力を発動!
そのままジャーマンスープレックスでギヤマスターを鉄柱に突き刺すという力技を披露。
その力を目の当たりにしたオメガマン・アリステラ達、オメガケンタウリの六鎗客の面々も驚きの表情を見せました。
しかし、彼らはこの力の存在をオメガマン・ディクシアの報告書によって既に知っており、サグラダ・ファミリアの地下に眠るマグネットパワーと並ぶもう一つの力として認識、同じくそれを手にする事が目的であると判明。
試合の方は、ギヤマスターがギヤを逆流させ鉄柱を引き抜いたところで幕引き。
ベンキマンはあの必殺技をまだ見せていないので、まだ見せ場はありそうですが……。
今回も、個人的に気になったところをピックアップするという形で思うところを徒然と書いていこうと思います。
Ωの民
ジェノサイドギヤに突き刺さっていた鉄柱を引き抜くことでギヤの回転を取り戻したギヤマスター。
ここでゆで先生お得意のオモシロ起源説が飛び出します。
ギヤはΩの民の繁栄の証であり、ジェノサイドギヤ達Ωの民は元々は地球人であるんだとか。
ベンキマンはクソ真面目に受け応えしていますが……
サンシャインが相手だったら間違いなくこう言われてるわ。
そして、地球に「還ってきた」というジェノサイドギヤはその目的を洩らします。
その目的とは「太古の昔にこの地に残した大事な忘れ物を取りに」というもの。
今までの展開から考えれば「マグネットパワー」もしくはそれの元となった力と考えるのが妥当だと思いますが、前回の火事場のクソ力に対する反応を見るとこちらも関係しているんでしょうか?
また「アンティキティラ島の機械」の産生された時期が史実通りであるならば、ゴールドマンが下界に降りたのも、サイコマンがマグネットパワーを発見したのも、ここ2000年程度の事になってしまうんですが……その辺はまあゆで漫画なんで。
テムズ川の底に10万年沈んでいたネプチューンキングなんて一体いつマグネットパワーを習得したんだって話ですよ。
ベンキマンVSギヤマスター
オモシロ起源説を話し終えるやいなや、反撃に転じたギヤマスター。
その猛攻をバク宙で交わし続けるベンキマン。
格好良さげな描写なんですが、これって速度的に間に合うもんなんでしょうか?
まあいいか。
そのままコーナーに追い詰められてしまいますが……
ベンキマンはこれを間一髪ジャンプで回避!
間髪入れず、前々回繰り出した放水こと「ベンキーヤウォッシング」を発動!
名前ついたんだこの技、良かったなベンキマン。
しかしギヤマスターもギヤを猛スピードで回転させた「ギヤハリケーン」で応戦、これを弾き返してしまいます。
これってアレだね。ペンタゴンVSジャックチーで見たやつだ。
ダブルボイリングショットをエンジェルウイングクローズで跳ね返したシーンに似てるね。
そんなワケでギヤを封じる手段を無くしてしまったベンキマン。
タックルを狙うも……
当然読まれており、膝蹴り一閃!
絶体絶命!
足を極められ、両腕をジェノサイドギヤに放り込まれる形に!
勝ちを確信したジェノサイドギヤはこんな台詞を吐きます。
「隣のリングのカナダ男のように背骨をヘシ折られるか〜〜〜っ!」
カナダ男呼ばわりされるカナディアンマンにじわじわ来る。
それにしてもジェノサイドギヤは隣のリングの様子見るぐらい余裕あったのかよ。
カナダ男を引き合いに出されたことで、ベンキマンの闘志に火がついたのでしょうか、ボァっと例のエフェクトが発動。
前回オメガマン・アリステラが言っていたトリガーとは仲間に対する思いと考えられますね。
ここでベンキマンの頭のウンコが大回転。
みんな大好きエラードスピンキターッ!
アリステラも興奮気味にベンキマンの勝ちフラグを立ててくれます。
ベンキマンはエラードスピンを維持したまま頭をジェノサイドギヤに突っ込むという暴挙!
どうなるんだ〜!?って感じでページをめくったらこれですよ。
「ようしこれでいい!」
と言いながら、外れるウンコの図。
それ外れんのかよ!とか
エラードスピン繰り出さなくても良かったんじゃねーの?とか
言いたいことは山ほどあるシュールすぎるコマ。
頭のウンコオブジェの正式名称が「エラードオブジェ」だって判明したけど、そんなことどうでも良くなるシュールさ。
ギヤマスターもギヤマスターで大真面目に(ウンコを)粉々に砕いてやるわーっ!とか言ってるし。
実況も実況で(ウンコが)意外と硬い!!とマジレス!
結果、ウンコは砕けずギヤのスピード落ちてるし!
このウンコ、超人硬度いくつだよ!?
10#ロンズデーライトパワーかよ!?
ウンコの力でギヤの回転を弱めることに成功したベンキマンはジェノサイドギヤから見事脱出!
「正真正銘のクソ力だ!」という前代未聞の名言が飛び出します!
狙い過ぎとはいえ、こんなん見たら笑うわ。
しかもちゃんと格好良いし。
正真正銘のクソ力状態のベンキマンは、続けざまに同志カナダ男、ティーパックマンの思いを乗せた延髄切りをギヤマスターに叩き込みます。
これでジェノサイドギヤからダウンを奪ったベンキマンは続けざまに……
「秘技アリダンゴーーーッ」
アリダンゴキターッ!
ギヤマスターだろうがなんだろうが団子になっていくシュール技!
ここまで来たら待ってるのはあの技だーーーッ!
ガポッ
恐怖の…
ベンキ流しーーーっ!
ゲェーッ!滅茶苦茶綺麗に恐怖のベンキ流しが決まったーーっ!
マジでか!?
まとめ
頭にウンコのせた変な男が、ウンコをギヤにつまらせて逆転。
相手を団子にして便器に流しただけなのに何でこんなに格好良く面白いのか?
ある意味キン肉マンを象徴しているかのような素晴らしい回だったと思うのは私だけではないでしょう。
正真正銘のクソ力とかイチイチずるい。
試合はこのまま終わってほしいんですが、勝ち名乗りまで何があるのか分からないのがキン肉マンなんで、トイレの神様でも聞きながらベンキマンの勝利を願うとしましょう。
オメガマン達の母星にご丁寧にΩって書いてあるところがキン肉マンらしくていいね。
……今回怒涛の展開過ぎてツッコミそびれちゃったんですが、ギヤの油って決局無くてもいいものなの?ベンキマンは再度洗い流そうとしてたから描写されてないだけで何処かで補充されたのかな。