前回も終始パイレートマンのペースで試合が進みこそしましたが、カナディアンマンがこの試合にかける意気込みやパイレートマンの信条分かり、キャラクターを掘り下げる良い回でした。
ラストの引きでは相棒スペシャルマンの必殺技・フットボールタックルを繰り出したカナディアンマン。
果たしてこれが反撃の狼煙になるのでしょうか?
今回も、個人的に気になったところをピックアップするという形で思うところを徒然と書いていこうと思います。
カナディアンマン反撃の狼煙
カナディアンマンはフットボールタックルをパイレートマンに見舞うと、素早い動きでパイレートマンの背後に回り込み……
カナディアンバックブリーカーが炸裂!
「本場の」って自分で言っちゃってる所が凄くカナディアンマンっぽいね。
これが決まるのって第20回超人オリンピックでのロビンマスクとの一戦以来じゃないですか。
ビッグボンバーズ2人のフェイバリットホールドを続けて持ってこられると感慨深いものがあります。
どっちも誰にでもできるクソ技とか言っちゃ駄目だぞ。
ハラボテもメッチャ喜んでるし。
カナディアンバックブリーカーという技は相手の体が大きいほどダメージが増す、そうカナディアンマンは言います。
大概のプロレス技はそうだけどな。
パイレートマンはというと、表情ひとつ変えずにこの余裕の発言。
嫌な予感しかしない。
「海賊がもっとも大事にしているものを知っているか?」
この唐突に始まったパイレートマンの問答にイチイチ構ってあげるカナディアンマンがちょっとカワイイ。
答えは「海賊船のマスト」。
カナディアンマンの解答すら待たずに答え言っちゃうパイレートマン。
読者的には予想通りの答えで、このあとに続く嫌な展開も予想出来るんですが……
当のカナディアンマンは「だからなんだってんだ!?」と物分り悪いし。
パイレートマンからは山猿呼ばわりされてしまいます。
パイレートマンのマストに該当する部位は背骨。
パイレートマンはそう言いながら、カナディアンマンのクラッチを外してしまいます。
大事にしているマストだからこそ、そうやすやすと折らせるわけにはいかないということなのでしょう。
ハラボテはというと、フェイバリットを外されたカナディアンに対し、このセリフ。
「やはりダメか〜〜〜っ」
俺も同じこと思ったけど、お前が言うな。
しかし、そんなパイレートマンの対応、読者とハラボテの落胆を見越していたかのようにこの男は言います。
「お前がそうくるのは想定内」
「リビルト・カナディアンバックブリーカーーッ!!」
まさかの新技で対応!
口の方でも……
「てめぇの背骨がマストだってんならその材料の木材をぶった切るのが俺の仕事だーーーっ!」
と皮肉の効いた反論。
そういや王位争奪戦で中継見てた時のカナディアンマンは斧持ってたよね。
でもお前の仕事は木こりじゃなくて平和を守る事だろうがーーーーっ!!
降伏勧告
カナディアンマンの繰り出した新技・リビルト・カナディアンバックブリーカーをうけても余裕の表情を崩す事のないパイレートマン。
その理由はカナディアンマンの闘志の進化に体が着いていっていないことを理解しており、消耗戦になれば自分に分があるから。
その予想通りにカナディアンマンの体力が尽きてしまい……
カリビアンストーム!
しかし、パイレートマンは終始余裕すぎない?
もはや虫の息のカナディアンマンに対し、降伏勧告の儀式を始めるというパイレートマン。
そう言うパイレートマンの海賊帽のΩが髑髏マークに変貌を遂げます。
この髑髏マークはジョリー・ロジャーと言い、獲物に降伏を呼びかける印なのだとか。
このコマの背景にはパイレートマンの海賊船に襲われるカナディアンマンが書かれており良い感じ。
パイレートマンはあくまで相手の最大の宝を奪うことが目的であり、それを果たせれば命を取ることはないと言います。
それを聞いたカナディアンマンは……
めちゃくちゃ情けない表情で「じゃあオレは…どうすればいい?」
と言い出してしまいます。
誇りを差し出し、Ωの民のために忠誠を尽くす。
そうすれば命は助けてやる。
パイレートマンはこう答えます。
それを聞いたカナディアンマンは乾いた笑いを浮かべたまま……
そ…そんなことで…許してくれるのかよ?
ありがとうございます…助けてください…
なんて…
誰が言うかよ!
カナディアンマンは満身創痍でありながらなおも諦めず、反撃を試みます。
一ヶ月以上前のカナディアンマンなら喜んで降伏していたそうです。
やっぱりそうだったのかよ。
でも今のカナディアンマンにはそんなことはしない。
そんなことをすれば散っていったティーパックマンに顔向けが出来ない。
カナディアンマンの意地を見たハラボテは涙を浮かべて感銘を受けていますが…
「あのお前が」
とか言っちゃってます。
どこまでカナディアンマンのこと下に見てたんだ。
パイレートマンはカナディアンマンの返答を受けて
トンデモなくヤバそうな必殺技に捉えたところで次回に続きます。
アオリは背骨について言及していますが、この技、首が一番ヤバいよね。
まとめ
カナディアンマンにも多くの見せ場があったのですが、今までと同様に終始パイレートマンのペースで戦いは進み、気がつけばカナディアンマン絶体絶命のピンチです。
ここからの逆転は厳しいでしょうが、最後のアッパーでパイレートマンの胸につけた傷の意味が気になります。
一コマ使ってるし。
パイレートマンの勧告に答えるカナディアンマンを見つめるハラボテ、メッチャ不安そう。
読者の心境もきっとこんなんだったよ。