超人同盟きってのあばれん坊「ダイナマイトパイパー」。
「仮面にかくされた悲しみの巻」(ジャンプコミックス版5巻に収録)に登場。
あの粉砕機キング・クラッシャーも参戦していたランバー・ジャック・ショー、その中のスペシャル・メイン・エベントに登場。

いろんな意味で危険な入団テスト
このエベントは世界の一流超人と超人同盟の新進気鋭の超人を戦わせるというものであり、パイパーは厳しい入団試験を通過した超人同盟所属の超人の中でも指折りの実力者であったと推測できる。
超人同盟の中では、スカルボーズのタッグパートナーを務めたデビルマジシャンに次ぐ実力はあったのかもしれない。
目次
間違えられやすい名前
彼の名前はバイパー(viper)でもなければハイパー(hyper)でもなく、パイパー(piper,peiper)である。髪型はアイパー。
ゆで先生監修の「キン肉マン超人大全集」や、近年発売された三栄書房の「キン肉マン大解剖」(旧版、新装版共に)でもバイパーと誤植されていたので、間違えて覚えている方もいるのではないだろうか。

キン肉マン超人大全集

キン肉マン大解剖
作中やそれ以外の関連書籍では一貫してパイパー表記であり、まず間違いなくパイパーが正しいと思われる。
さらによく見かける間違いに「ダイナマイト・パイパー」があるが、ダイナマイトとパイパーの間の・(中黒)は不要。
「ダイナマイトパイパー」と区切らない方が正しい。
ちなみにキング・クラッシャーは・(中黒)ありの表記が正しいので注意。
本編での活躍
ランバー・ジャック・ショーでロビンマスクと対戦が組まれ咬ませ犬にされた。
握手を求めるふりをして奇襲をかけるというテリーマンばりの残虐ファイトを披露。
そしてハラボテばりのキーロックを極め、一時優位に立つも、
こんな余計なことを言ったばっかりにやぐされロビンの逆鱗に触れ、
真っ二つ!
上半身をゴミのように投げ捨てられるという悲惨すぎる最期を迎えてしまう。
その後はウルドラマンと同じく回想シーンで真っ二つにされるぐらいしか出番はなかったのだが……
しかしヤツは帰ってきた!
悪魔将軍がアビスマンを破り、悪魔六騎士を超人墓場へ侵攻させるために禁断の石臼(モルティエ・デ・ピレ)を逆方向に回した直後のことである。
ああ~っ
崩壊してきた瓦礫に押しつぶされていらっしゃる!
たった1コマ、しかもこんな無様な姿をさらしているだけとはいえ、回想でも読み切りでもない本編の1コマにパイパー登場すると誰が思っただろうか。往年のパイパーファン感涙の瞬間である。
悪魔将軍のこの行動によって超人墓場と現世の境はなくなったのだが、この時超人墓場にいた超人たちがどのような扱いになっているのか今のところ明確な回答はない。
もしかすれば、現世との境がなくなったことでダイナマイトパイパーら超人墓場にいた面々は生き返りを果たしたのかもしれない。
仮にそうだとしても、岩に潰されて再度お亡くなりになった?
流石に岩の直撃ぐらい大丈夫でしょ、超人だもの。
聖なる完璧の山(モン·サン·パルフェ)から帰還したパイパーは今頃、ランバー・ジャック・ショーのような地下ファイトで自慢のキーロックを炸裂させているに違いない。
それにしても、このアイパー頭に柄パンツというチンピラスタイルのおとっつぁん、30年ぐらい前の市民プールとかでよく見かけたような気がするのは気のせいだろうか。
読み切り:キン肉マンVSテリーマンに登場するアイツ
2世連載時に読み切りとして描かれ、2世の単行本のみならず、キン肉マン37巻にも収録された「キン肉マンVSテリーマン」にもダイナマイトパイパーらしき超人は登場する。

マシンハンセンとか誰得だよ
それがこのコマの中央の彼である。
顔の傷やアイパー頭などどう見てもパイパー本人だと思うのだが、このコマのパイパーらしき男を本人だとすると、せっかくスグル達が激闘の末に勝ち取ったつかの間の平和の中、パイパーは始祖編までのおよそ1年半の間に何者かに再び無き者にされたということになる。
何者に倒されたか考察してみるのも面白いかもしれないが、彼をパイパーとは別人という事にし、始祖編までの間は戦いの無い平和な世の中だったとするのも一興ではないだろうか。
パイパーがヤンチャしてスカルさんあたりにシメられたってんなら仕方ないけど。