のっけから血まみれ、「粉砕機」の異名を持つ超人「キング・クラッシャー」。
「激突ラスベガスの巻」(ジャンプコミックス版5巻に収録)にのみ登場。
シーク星人率いる超人同盟が開催していた「ランバー・ジャック・ショー」にて、メインイベントでスカル・ボーズとの対戦が組まれていたのが彼、キング・クラッシャーだ。
観客からはチャンピオンであるスカル・ボーズにも劣らない人気を誇り、メインで試合を組まれていたことから十分な実力を持った超人であったことが伺える。
しかし、試合が始まる前に超人評議会のビューティー・ローデスの襲撃を受け、血まみれの姿で登場し「手みやげだ!!」と投げ捨てられるという不遇極まりない扱いを受けた超人である。

放り捨てられる「粉砕機」キング・クラッシャーさん
当然のようにセリフはなく、その姿が描かれたのは実に2コマのみ。
しかもデザインも非常に適当というか、いい加減であり、1コマ目と2コマ目で髪型が違う。
所属は不明だが、ビューティー・ローデスが遠慮なしにボコっていたことから、少なくとも超人評議会所属の超人ではないと考えられる。
地下試合に出場していた点を見ると、派閥は残虐超人と考えるのが妥当だろうか。
気になるのはその実力である。
ローデスに倒されたことから雑魚と考えるのが大方の見方だろうが、今回のケースは(恐らくは)不意打ちである。
たとえ実力が拮抗していても、不意打ちであれば一方的な結果を招くこともあるのだ。
そう、ご覧のとおりローデス自身も不意を突かれる形では実力の近いスカル・ボーズに一蹴されているのである。
ローデスとの戦いの過程が描かれていない以上、キング・クラッシャーの実力は未知数といえる。
上記のとおりスカル・ボーズとの対戦においても、前評判は決して低くはなくメインイベンターという扱いも受けているのだ。
未知なる強豪、キング・クラッシャー。それが私の評価である。
アメリカ遠征編の再評価次第では今後の本編での活躍が期待できるかもしれない(絶対ねーよ)。
さて、キン肉マンフリークにとって「粉砕」「クラッシュ」と言われて連想する超人はこのキング・クラッシャー以外に少なくともあと二人いることだろう。
ウチのような弱小ブログをチェックしている奇特な諸兄ならすぐに思いつくはずだ。
そう、ジャンクマンとクラッシュマンである。
キン肉マン完璧超人始祖編において完璧無量大数軍「完掌」クラッシュマンが登場したとき、その戦闘スタイルの類似性から悪魔六騎士「血の海地獄の番人」ジャンクマンとの対戦がファンの間で切望されたことは記憶に新しい。

真の粉砕超人はオレだーーーっ
そこにこの残虐超人(仮)「粉砕機」キング・クラッシャーを加えた3超人で、三つ巴の粉砕バトルが繰り広げられる日を私は今日も夢見ている。

※画像はイメージです。
「キィーング・クラァ―――ッシュ!!(※ジャンククラッシュ風に)」